ようやくベガルタが2−0で快勝したベルマーレ戦の映像を確認できた。歓喜の薀蓄を語る前に、両チームに苦言を呈したい。あのベルマーレのユニフォームはどう言う事か。ベガルタがホームで黄色(黄金色と言うべきか)のユニフォームを着るのは当然なのに、どうしてベルマーレがわざわざ類似の黄緑を着るのか。しかもパンツが両方とも同系の青。TVで見ていりと非常に識別がしにくかった。ベルマーレが、いつもの紺のジャージを着れば済んだ事である。このようなプロフェッショナリズムに欠いた試合が行われた事がまず残念だ。どのような行き違いがあったのかわからないが、試合を運営する責任があるホームチームのベガルタ、不適切なユニフォームを着たベルマーレ、両チームの責任は重い。
さて試合内容。なるほど、ベガルタは今期最高の試合を見せてくれた。序盤こそ、ベルマーレのボランチコンビ中里、熊林の豊富な運動量にルーズボールを拾われ押し込まれたが、ガスパルを軸に守り切る。そしてベルマーレの中盤の足が止まった前半半ばからペースを奪い、前後半1点ずつ奪い、そのまま押し切った。
攻撃で素晴らしかったのが、早めに両翼に散らしさらに逆サイドに大きく振る展開。これで敵MF陣を振り回す事で、シルビーニョと財前が前を向いてのプレイが可能になった。2得点とも左から右に展開し、中央に2枚以上が飛び込んで、後方から進出したシルビーニョと寿人が決めたもの。これだけの揺さぶりができれば、得点力はほとんど問題ない。
中原の復帰で前線の層は格段に厚くなりつつあり、マルコスが復帰すれば最前線には全く問題がなくなる。その際の課題は、2列目を含め、寿人をいかに使いこなすかだろう。結構な話である。
残る課題はやはり守備。課題は3つある。
1つ目はこの日の立ち上がりのように、敵のプレスに押し込まれる時間帯がまだ長過ぎる事。これは、チーム全体の活動量の問題もあるが、それ以上にどの時間帯を押し込むのかと言う意思統一の問題がより大きいはず。先日も書いたが、指導はベルデニック氏はお手のもののはず。シルビーニョと言う中軸もはっきりしているため、着実な改善が期待できよう。
2つ目は押し込まれた時にいかに耐えるか。こちらの問題は選手の個人能力も関連してくるから、中々難しい。幸い、アウェイを含め小原の登場で守備ラインの粘り強さは向上している。巷で厳しい評価を受けているガスパルも何のかの言って、しっかり中核を担っている。まずは森川、数馬、村上、さらに新人大河内らの奮起を期待したい。
3つ目はセットプレイ。この日は破綻しなかったが、第1節の惨敗以来、何度と無くセットプレイから失点している事を忘れてはいけない。大きな課題である。
明日のモンテディオ戦。モンテディオ監督鈴木淳氏は、ベガルタに非常に強い縁を持つ男であり、上位を確保するためにも、必勝の執念で戦ってくるだろう。ベガルタとしても、当然勝ちたい試合だ。しかし、私は勝ち点3の確保を目的とした戦いではなく、機能的な守備を90分間継続する事を目指す試合を期待したい。44試合目の歓喜のためには、この時点で守備網が確立した事を実証するのが何より肝要である。そうすれば結果もついてくるはずだ。
