blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ ベガルタ攻守の課題

 長丁場44試合の過酷なJ2だが、明後日の29日の試合は、各チームにとって今シーズンで肉体的に最も厳しい戦いかもしれない。例年に無く暑かった今年の夏、選手には相当疲労が溜まっているはず。その疲労の累積でまたも迎える中3日の3連戦目だからだ。

 前節、幸運に恵まれ勝ち点3を確保したベガルタは、敵地で横浜FCと戦う。アウェイとは言え、勝ち点勘定からすれば、何としても引き続き勝ち点3を奪いたいところだ。しかし、横浜FCとしても、現在徳俵ギリギリ状態(残り14節でJ1昇格可能圏の3位チームと勝ち点15の差の現状は、まだ「絶望」ではないはずだ)、ホームでは必勝の態勢で臨んで来るであろう。しかも、今シーズン三ツ沢での横浜FC戦と言えば、言うまでもなくあの開幕戦。あの悲惨な第1ステージは、あの惨敗から始まったのだ。
 ベガルタとしても、相当厳しい戦いが予想されるが、何としても勝ちたい試合だ。
 
 前節、様々な不備が見られた守備だが、ポイントはベルマーレ戦前にも述べた我慢強さがカギになると思う。攻撃を急ぎ過ぎ、無理をする事で悪い態勢でボールを奪われるのが、守備の最大の課題なのだ。現在のベガルタのフォーメーション、分業体制は、それなりにバランスが取れた守備ラインを形成しているので、
  1. 敵の鮮やかな攻撃
  2. セットプレイ
を除けば、そうは失点しないはずだ。ただし残る問題が、ボールを奪われた直後のカウンタアタックだ。各選手の成熟により、この課題が解決していく事を期待したい。

 では攻撃面の課題は何か。2点あると思う。
 まず、シュート意識の低さ。ベルデニック氏より、ボールを「素早く」「確実に」キープする指導を日々受けている関係があるのだろうか。よい組立を見せ、好機を掴みながらもシュートを打たずに、よりよい位置取りをしているチームメートにつなごうとする雰囲気を感じる。しかし程度問題である。打てる時には打つべきなのだ。シュートが下手で外れるのは仕方が無い、これを改善するには、執拗な反復練習しかない。しかし打とうとする意思は、技術とは関係ないのだ。
 次に、ラストパスの意思統一。よい展開で、せっかく攻め込みながら、センタリングなりゴール前の崩しで、連携が合わない事が再三。ラストパスの精度やタイミングを上げるのは、相当な時間がかかる。しかし、相互の意思を統一するのは決め事のはず。
 ベルデニック氏は、今シーズン丹念に組み上げるかのように、チームを作ってきている。そしえ、MFの展開については相当積上げた指導がなされてきたと推測する。しかし、上記の「シュート意識」「ラストパスの意思統一」については、まだこれから(あるいは途上)なのではないかと見る。このあたりはシステマティックな指導をする監督ゆえの問題なのではなかろうか。極端な事を言えば、元々シュートへの思い切りがよかった選手でも、ベルデニック氏の指示を気にするあまり思い切りが悪くなっている可能性すらあるかもしれない(笑)。
 残り14試合。過去も再三述べているが、若い選手が経験を積み個人能力を高めて行く事も非常に重要である。しかしそれに加えて、チームとしての攻撃の整備がどこまで進むかもJ1昇格サバイバルにおいて、重要になってくるはずだ。

投稿時間 2004年08月27日
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