blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ 難しい時代の代表監督

 まあ色々言いたい事もあるけれど、多忙ゆえ、想う様に時間が避けない。ともあれ、ちょっと異なる切り口で考えてみた。
 
 ジーコ氏の謎のチーム作りに関しては、今後も愉しみながら検討していきたい。マナマで負けたりした場合に、「愉しめる」と書ききれるほど、自分が修行を積んでいるかどうかはさておき(とは言え、結構楽観的なのだけれどもね)。
 過去から再三繰り返しているが、アジアカップ準々決勝、準決勝と埼玉北朝鮮戦での信じ難い勝負強さ、アジアカップ決勝と敵地オマーン戦のしたたかさ等、ジーコ氏率いる日本代表には「何か」がある。そして、それを率いるジーコ氏の指導術には、大変興味深い「何か」があるはずだ。
 一方で、ジーコ氏のチーム作りには、全く理解できない疑問も多々ある。どうにも理解不能な事を羅列してみても
1)何回も不出来なプレイをしても、一部の選手はレギュラを確約される
2)選手の長所短所を組み合わせた起用をしない
3)勝負所で選手の個人能力に期待するサッカーの割には、リーグで好調の選手を選考しない
4)重要なタイトルマッチなのに、試合の何日も前にスタメンを発表する。
これらの疑問点に関しては、今後も個別に検討していくつもりだ。

 確かに、無残な結果ではあった。しかし、相手は2軍レベルとは言え、さらにはホームとは言え、ペルーである。日本にせよ、ペルーにせよ、「予選を勝ち抜いた上で(先方は相当苦戦しているがまだ存分に可能性はある)、本大会で1次リーグを何とか突破し、さらに2次トーナメントでもう1勝したい」と言うレベルの国(この南米の古豪と同格と断言できる時代になった事を素直に喜ぼう)。
 大体代表チームの2軍の構成員は、1軍の構成員の中下位の構成員のレベルとそうは違わないものだ。決定的に違うのは1軍にいて全軍を仕切るようなスーパースターがいるかどうか、あるいは長年の経験で勝負どころを見極められるベテランがいるかどうか、くらいだろう。
 具体例を考えてみる。もし、日本代表監督が交替し、南米遠征を実施しリマでペルーと対戦。先方は欧州で活躍するトップスターに加え、国内でプレイする守備の要が不在。対する日本は、櫛野、隼磨、闘莉王、水本、相馬、今野、阿部、長谷部、中村(直)、達也、幡戸(主将)と言ったスタメンで戦い、押され気味の試合を展開。終了間際に交替出場した中村(憲)のパスから、同じく交替で起用された坂田が決勝点を奪って勝利したとしよう。我々日本人からは、奇跡でも何でもなく「まあまあの試合」と評価されるのではないか。下手をしたら「ベストとは言えないペルーに中盤であそこまで劣勢に立たされたのが問題」と評論されるやもしれない。
 まあ、この敗戦は(腹立たしい事この上ないが)そんなものである。ビートルズではないが「彼らにも失敗する権利はある」のだ(いくらなんでも古いか)。
 え、内容?忘れた。

 と、愚にもつかぬ事を考えているうちに、改めて痛感。本当に今の日本代表のチーム作りは難しい。チームの中核である中田、小野、中村が欧州でプレイしている。さらに、アジア予選の日程と彼らのプレイするリーグ戦の日程のマッチングは悪い。加えて、彼らのうち何人かは、必ずしもフル出場できない状況にある。しかも、欧州組のポジションが中盤に偏在している。
 このような難しいチーム作りをする監督は大変だ。日本中を飛び回るのみならず、欧州も再三訪問し、各選手とコミュニケーションを取る必要がある。「レギュラのDFが出場停止の次の試合にどのようなやり方をするのか」、「負傷で長期欠場している中心選手が復帰した場合、どのように使うのか」、「欧州から帰国する選手の体調が整わない時に、どのようなメンバ構成をとるか」...このような厄介な問題を、各選手に事前に説明して納得させなければならない。

 かくも難しい時代の代表監督。せめて現任者にはその難しさの自覚を願いたい。しかしもはやそんな事はどうでもよいのだよな。何がどうあろうとも、マナマとバンコクで勝ち点4を確保されん事を。
 

余談:決勝戦予想
 ミランの守備陣って凄い。マルディニ、ネスタ、スタム、カフー。両サイドに至っては、世界サッカー史のベスト11候補選手だ。そして、36歳、29歳、32歳、34歳。この年齢の守備陣が欧州を制する事ができるとは思えない。
 リバプール1−0ミラン、と予想します。
 もっとも、俺の予想は当たった試しはないのだけれども。 

投稿時間 2005年05月25日
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