J2ばかりウロウロしているうちに、J1後期も早4節を経過した。順位表を見ると、ガンバ、レッズと、戦闘能力の高さは評価されても、思うように勝ちきれないでいた2チームが、全勝でトップを争っている。さらにそれに続くのが、ジェフ、マリノス、グランパスと、戦闘能力の高さでは折り紙つきの各チーム。もちろん、ジュビロの低迷は驚きだし、上記の5チームだけがそのまま上位を争うとも思えないが、「強いはず」のチームが上位に並んでいるのは、それなりに予定調和の状態であり、悪くない。実に重厚な順位表と言えよう。このままエキサイティングなリーグ戦が継続する事を期待したい。
それにしても、ガンバとレッズである。開幕から4連勝と言うのは、なかなか幸運や勢いではできない。まあ両チームとも、元々強力な素材が多数いながらも勝ちきれない、と言うタイプのチームだった。したがって、何かしらのきっかけで勝ち始めると、勢いだけでなく総合力もあるので、そのまま実質的なチーム力も向上したと言う事か。後方から、本命マリノスを中心に各チームが追い上げてくるが、まずはどこまで走りきれるかに注目したい。そして、ガンバにせよ、レッズにせよ、リーグ戦の優勝を争う、あるいは優勝する、と言う事態になれば、Jリーグの盛り上がりは一層のものとなるはずだ。
まず、ガンバ。関西の雄、と言うロケーションが重要だ。考えてみれば、日本国内のリーグタイトルが静岡以西に渡った事例は驚くほど少ない。Jリーグでは、94年シーズン前期でサンフレッチェが優勝したのみか。そして、日本リーグに遡ったとしても、70年代に「釜本」を要するヤンマー、さらに60年代後半のJSL開始時にサンフレッチェの前身である東洋工業が連覇を重ねただけのはずだ。ヤンマーが最後に優勝したのは80年(選手兼監督の釜本が奮闘した)だから、ここ20年間以上に渡り、日本サッカーの最も権威あるタイトルは、天竜川を渡っていなかった訳だ(笑)。
無論、リーグはまだ1/4を過ぎたばかり、今後(私の大嫌いな(笑))西野氏が、また自己顕示欲にかられて妙な事をやって、チームがおかしくならないとは限らない(それにしても、西野氏はどうして現役時代に最近のように自己を主張しなかったのか、私はそれが悔しいのだ)。しかし、現時点のチームは悪くない。西野氏があれだけ拘泥していたマグロンを外したのみならず、宮本まで控えにするなど大胆な采配(もっとも、中長期的には宮本のベンチは、かなり不味い事になり兼ねないと思うが)。しばらくは様子を見守りたいものだ。
そしてレッズ。昨シーズン、ナビスコの初タイトルを獲得したものの、積極的な監督人事を遂行、当時の監督オフト氏をクビにする。そして、戦う姿勢を吹き込めるブッフバルド氏を監督に、チーム作りでは国内では屈指の実績を持つエンゲルス氏をコーチにと、大胆な人事だった。これが失敗すれば、散々叩かれただろうが、ここまでの好成績は見事の一言。
国内屈指の人気チームだけに、レッズが終盤まで優勝争いに残れば(いや優勝でもしようものならば)、これは大変な騒ぎになるだろう。ドリブラを並べる攻撃手段は、1度敵の守備が固まってしまうと、なかなか崩せなくなるリスクがあるが、懸命なエンゲルス氏の事だ。対応は考えてあるに違いない。
ついでに蛇足。東京以北のチームでリーグタイトル獲得実績のあるチームは、アントラーズのみ。しかし、鹿島は東京の「北」と言うよりはどう考えても「東」だ。レッズの前身の三菱がJSLで優勝していた当時の本拠地は東京都内だった。とすれば、レッズがもし優勝すれば、初めて優勝の栄誉は「東京以北」に行く事になる。
とすると妄想が始まる。「リーグタイトルが東京以北に到達すれば、近い将来東北にまで進んでもおかしくはないのではないか」と。
