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■ 2006年10大ニュース

 2006年も色々とお付き合いありがとうございました。年末ですので、恒例の10大ニュースを述べさせていただきます。何とも言えない残念なワールドカップでした。でも、これが日本サッカー界にとっての経験なのでしょう。

1.川淵会長嘘の上塗り...ミ!ジ!メ!

 日本サッカーの長い歴史の中で、ワールドカップの1次リーグ敗退そのものは必ずしも大事件ではないし、代表監督の選考を過つのもそれほどの問題ではない。ジーコ氏の選考そのものは間違いだったが、だからと言ってあの感動的なアジアカップの再三の逆転劇や、コンフェデでブラジルに対し攻撃的サッカーで対抗し後一歩まで追い詰めた実績もあったのだ。ところが、ジーコ氏のワールドカップでの失態を見て慌てたのかもしれないが、ジーコ氏選考の過ちを覆い隠すための論理破綻の発言を繰り返す川淵会長。会長の論理破綻は当然ながら、田島氏以下の日本協会の小人物達に伝播している。
 さらに悪い事に、川淵会長は、そうやって嘘を塗り固めているうちに、外部から何を批判されているのか、顧客であるJリーグのサポータ達が自らのどのような言動に苛立っているのか、すら理解できなくなってしまっている。
 川淵会長の居座り以降僅か数ヶ月が経過しただけだが、アントラーズ内田のアジアユース出場問題や、反町氏の五輪代表監督進退問題など、状況によっては協会会長の判断が必要になるような事態が出来した。しかし、どこの誰が、このような見苦しい居座りをした男の判断を信用するだろうか。
 事態は極めて深刻なのだ。

2.自らが不適任者であった事を示すジーコ発言

 上記したが、ワールドカップに敗れた事そのものは仕方がない事だ。しかし、公式戦を戦うまで、豪州の選手に比べて自分が選んだ選手の肉体能力が劣る事に気がつかないのでは、代表監督としての能力がなかったとしか言いようがないではないか。
 以前も述べたけど、「ここまで無能だったとは」と言う言葉につきるのだろうか。
 もちろん、代表監督としてのジーコが日本に何も残さなかった訳ではない。上記したアジアカップやコンフェデ。マスカットオマーン戦やマナマバーレーン戦で、技術的に圧倒的優位にある日本が守備的に戦う事で、勝利の確率を極端に高めるやり方も、日本にとっては目新しかった。
 決して、何もできない男ではなかったのだ。ああ、でもしかし。
 やはり、アントラーズの実質監督時代と異なり、やる気がなかったのだろう。

3.次々に登場する若年層のファンタジスタ

 一昨日にも述べたのだが、本田、水野、梅崎、柏木、柿谷次々と現れる技巧派の若手が次々と登場。確かに、世界に近づけば近づくほど、アルゼンチンやブラジルとの差を痛感するよ、でも協会会長がどんなにバカでも、これだけのタレントが次々に登場するのだから、我々の若年層育成システムは素晴らしいのだ。
 それなのに、福島に学校を作ってしまう事はさておき。

4.牛木氏の連載が終わる

 サッカーマガジン(もう愛読書ではないけれど)が、ビジネスの都合で牛木氏の連載をお止めになるのは仕方がない事だと思う。彼らは彼らで商売があるのだから。
 しかし、今回のサッカーマガジン編集部の判断により、我々は数十年間享受できていた日本サッカー界に対する定期的な定点観測のコラムを失った。日本サッカー界は、迷った時に戻る場所を失ったのだ。
 

5.オシム氏代表監督就任

 ジーコ氏の失敗と川淵会長の失態に関連すると言えば関連するが、やはりこの東欧の巨人が我が代表の指揮を執る事を素直に喜びたい。就任僅かに4ヶ月の札幌サウジ戦で、早くもその手腕の片鱗を味わう事ができたのだし。

6.祖母井秀隆氏、欧州への挑戦

 しかし、オシム氏の代表監督選考プロセスは論外だった。「川淵さんとは仕事をしたくない」との名セリフを残し、祖母外氏は日本協会への協力を拒絶。さらに10年もの契約(これはこれで信じ難い長期契約だったのだが)を完了し、ジェフを去る事になった。
 ナビスコの2連覇は、十分な実績と言っても構わないだろう。
 これだけの実績を残した男である。当然ながら、国内の金満クラブへ移るのかと思ったが、驚いた事に欧州はグルノーブルへの移籍。もちろん、日系のスポンサ絡みである事は間違いないが、考えてみれば「日本人の選手以外のタレント」の欧州進出は、初めてではないのか。
 

7.破綻する日程、放置する日本協会

 ここ数年続くアジアチャンピオンズリーグでの早期敗退。オシム氏就任以降の日本代表の日程は最早「消化する事」のみが目的かのようだった。遠藤が病魔に襲われたのも異様な日程故のものとしか言い様がない。
 最早、日本のトップリーグの日程は破綻しているのだ。その破綻を放置し続けている日本協会の罪は重い。今こそ、勇気を持った英断「J1を16チームにする事」を行うべきだと思う。

8.ヴァンフォーレの1部残留

 予算が十分で無いクラブがJ1に昇格するのは難しい。しかし、J1を維持するのはもっと難しい。

9.横浜FCの1部昇格

 とは言え、予算が十分で無いクラブがJ1に昇格するのはやはり難しい。

10.ワールドカップだけダメだった中村俊輔

 あのコンフェデ以降の1年半、中村が調子を崩したのはあの1ヶ月だけだったのだな。はー。それ以外の素晴らしさへの喜びを味わえば味わうほど、あのドイツでもがいていた中村を思い出す。はー。

 レッズのリーグ優勝さらなるビッグクラブへの成長への期待については、もう1年待ってからの方がよいかなと思い敢えて外した。拡大トヨタカップでのバルセロナの芸術と苦杯の堪能。中田の離脱。平山騒動。五輪代表監督反町氏の迷走、など語りたい事は多いが選外とさせていただいた。
 この十数年、常に右肩上がりで来た日本サッカー界。たまには停滞する事があるのも仕方がないのだろう。でも、本質的には強力そのものの若手選手が登場しているのだから、問題は少ない。来年のアジアカップ、中村と松井と憲剛と本田と水野を自在に使い切り、カップを照れながら抱えるオシム爺さんが堪能できるはず。

投稿時間 2006年12月31日
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