これほど鮮やかなアイデアは珍しい。思わず、笑ってしまった。通常のスポーツ新聞の情報ならば真偽の程は相当疑問であるがフロンターレ社長のコメントが出ている以上は事実と考えるべきだろう。
でもねえ。
フロンターレがあまりに凄すぎたゆえに生まれたアイデアなのはわかるのだが。
そもそも、レイソルと言うチームは戦闘能力からすればJ1でも上位に入る面々をそろえている。精神的支柱兼守備の要の薩川の長期離脱、ブラジルユース代表ドゥドゥが全く役に立たないなどの不運はあったものの、ここまで低迷するチームとは思えない。大体、明神、玉田と大駒2枚を抱えているのだし。優秀な素材を抱えながら思うように選手も伸びず、成績も上がらないのは、私の大嫌いな現ガンバ監督が現役時代からのこのチームの伝統なのか、と言う揶揄を語ったりして。とは言え、「私の大嫌いな氏」が監督していた時代はJリーグ制覇まで後一歩まで行ったし、ナビスコ優勝したのもまた事実。氏は大変優秀な監督だったのか?!
冗談はさておき、思い起こしてみれば、レイソルの全ての狂いは前期早々にあったのだ。開幕2連勝と順調なスタートを切ったレイソル、第3節も90分まではリードしており「3連勝確定」と思われた。ところが、反町マジックなのか、アルビレックスサポータの執念なのかは不明だが、ロスタイムに2点を奪われ大逆転負けをしたところから、全ての歯車が狂ってしまった。
前節のガンバ戦をTV桟敷で愉しんだのだが、チーム全体が「とにかくJ1残留」と、本来の戦闘能力をかなり下回った目標を目指しているために、すっかり腰が引けてしまっている。サッカーと言うものは面白いもので、戦闘能力に見合わない低過ぎる目標を立てると、それに合わせたサッカーしかできなくなってしまうものなのだ。
レイソルのこのアイデアは、「とにかく1部残留のためには、なりふり構っておられない」と言う意志表示なのだろう。しかし、この「なりふり構わず」は、本当にプラスになるのだろうか。改めてチームの目標を低過ぎるポイント「J1残留」においてしまうリスクが高い。さらに、日本代表でもレギュラを掴みつつある、気鋭のストライカ玉田がこのアイデアを見てどう思うだろうか。これで憤慨しなければ(奮起ではないよ)、ドイツでのレギュラポジションは危ういのではないか。
フロンターレにしても、「はいはい当方はJ1昇格を決めました、今シーズン残りは、どうぞお使い下され、来シーズンに向けての現金はキッチリいただきますがね」と、余裕な態度を示せるものではなかろう。サポータの手前もあろうし。
それとも、昨今のJ各チームのサポータは、チームの台所事情まで把握した上で冷静に判断するから、「いいよ、いいよ、今期はもう成功で完了、あとは来期のために『カネをくれ』」と割り切れるものなのだろうか。おそらく、そこまで割り切れるフロンターレサポータは少ないのではないか(間違っていたらごめんなさい)。
ともあれ、どうしてこのような人事情報がよりによって、スポーツ新聞に漏れるのか。まさかとは思うが、フロンターレスタッフがリークしたんだったりして。サポータの意向を読むために(笑)、もしそうだったとしたら、フロンターレの経営陣は凄いよ。
