blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ 闘え高松!

 以前も述べたが、試合に集中すればアナウンサが何を喋ろうが気にならない。でも、右上に試合時間中赤面するようなコメントがずっと出ていること、カメラ手前のタッチライン沿いで攻防が行われている時に先々の放送の宣伝コメントが貼り付けられ試合の展開が見えないと腹が立つ。それでも、私のような世代の人間は、放送していただけるだけで幸せと感じてしまう。でも、きっとこの考えは古いのでしょうね。

 昨日も触れたが、やはり平山は本当に凄い。確かに多くのマスコミの気恥ずかしくなるような賛辞はピントがずれている。しかし、ピントがずれているのは確かだが、その画像の中心が平山である事は間違いない。あのヘディングへのアプローチ、イランの屈強なCBに苦しみながらもロスタイムにあの一発を放った事。自分が浮かれている事は冷静に認識しているし、しつこい事も理解しているが、もう釜本なりファン・バステンなりを想い出さずにはいられないのだよ。
 昨日は触れ忘れたが、もう1つ。エースの田中達也が、山瀬からのスルーパスを受けた際に、明らかに平山の頭をイメージした突破を見せた事は、別な意味で凄い。つまり先日来の合同トレーニングで、このJ屈指のFWであるエースから、平山は信頼を獲得する事に成功したのだから。

 と、浮かれている訳だが、ここで注目したいのは、言うまでもなく高松である。Jリーグで少しづつ実績を積み上げ、テストされた試合では存分な存在感を見せてきたポストプレイヤ、平山登場までは、定位置を確保した感すらあった売出し中の若者だ。つまらない想像だが、もし平山が、あのエジプト戦で得点を決め損ねていたり、あの四日市中央工業戦で苦杯を喫していたら、イラン戦では高松が当然のように起用された可能性が濃厚だった。
 特に空中戦やターゲットを武器にするストライカは、かつての原がそうであったように、堅実に努力を重ねるタイプの選手が多い。そして、高松の昨シーズンの成長振りは、いかにもそのような堅実型ストライカの成長パタンを感じるのだ。高松は平山に比べて格段の実績を持っているプロフェッショナル。イラン戦の平山の実績を認めつつも、必ずや逆襲の機会を狙っているに違いない。

 山本氏には、プロフェッショナルのコーチとして、高松のモチベーションを巧みに利用する事を期待したい。

投稿時間 2004年02月09日
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