代表に選考された久保が、体調不良を理由に代表合流を辞退。それに対して、ジーコ氏は「マリノスの試合には出ているのだから納得できない」とお怒りとの事。
ほとんどの方がご記憶だと思うが、約1年前も、ジーコ氏は同じ事で激怒している。進歩の無い御仁だ。と、馬鹿を言っている場合ではないな。大体、ジーコ氏がマリノスの試合をしっかりと視察し、あるいはトレーニング場に顔を出し、事前に久保本人やマリノスの関係者と適切なコミュニケーションを取っておけばよかった事なのだが。今回にしても、1年前にしても、マリノスサイドが「久保を辞退させる判断」は適切に思えるし。
いや、ジーコ氏は「日本協会との契約に基づいて」ブラジルで
そう考えてくると、悪いのは日本協会のスタッフ達だ(あるいは巷の噂では、ジーコ氏がブラジル帰国時に、全幅の信頼をおいてJリーグの視察を一任していると言われているエドゥ氏か(笑))。久保のフィジカルの状況をジーコ氏にしっかり伝えれば済む事ではないか。あるいは、代表選考後、合宿に入る前にいくらでも時間があった。その間に、日本協会のスタッフが、ジーコ氏と久保、マリノスサイドとの間をつなげば済んだ事ではないか。
さらにジーコ氏に同情を寄せるとすれば、久保の代表チームにおける存在感は他を圧している事が挙げられる。過去も再三述べたが、私の見るところ今の代表チームで、個人能力で郡を抜くのは、中田、小野、中村、中澤そして久保の5人。そのうちMFの3人は(それぞれ故障の影響でなかなか3人揃わないのが悩みだが)1人くらい抜けても、残り2人と他の優秀な知的労働者の組合せで何とか対応が可能。しかし、中澤と久保については代わりはいない。ジーコ氏が「久保が復帰した」と聞けば、呼んで日韓戦に使ってみたくなる気持ちはわからなくもない。
繰り返すが、一体日本協会のスタッフは何をやっているのだろうか。そんなにマリノスとジーコ氏の関係を悪くして、愉しいのだろうか。
今日発売のサッカーマガジンのインタビューで、川淵会長が「僕が日本協会のトップである以上はそんなこと(協会幹部が代表監督を批判すること:カッコ内意訳は武藤)は言わせない。監督への全面的な支援を示すには、幹部が一切非難をしないこと、気持ち良く選手を任せること、それだけなんだ。」と、ジーコ氏を信頼している自分を自画自賛している。川淵会長がジーコ氏を全面的に信頼し、「任せる」と豪語するのは、(まだ私はジーコ氏を必ずしも信頼していないが...これは私のただの主観だし)結構な事だ。「任せる」と決めたならば「任せる」べきで、トップはこうでなければならない。
しかし、以前から述べているが、川淵会長の部下達は適切にジーコ氏を支えていない。彼らは「非難はしていない」かもしれないが「支えてもいない」のだ。
そして、部下が「支えていない」以上、川淵会長は結果的にジーコ氏を適切にバックアップできていない事になる。事態が大幅に改善、いや改革される事を節に望む。
