blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ U22のFW陣

 U22のコスタリカ戦のメンバが発表された。アジア大会で完全な中心選手として活躍した田中隼が外れた事を除くと、穏当なメンバ構成か。田中隼は前回の合宿にも招集されなかったようだが、負傷なのか不調なのか。ただし、ここは石川、駒野、徳永と多彩なタレントがいるポジションでもあり、チームと言う意味では問題なかろうが。
 興味深いのはFW陣だ。選考された5人のうち、現時点では大久保がまずフルレギュラと予想される。山本氏は、大久保と松井(あるいは石川)と言う、94年ブラジルのような超技巧派2トップと言う構想はないようだから、基本ラインナップは大久保に西野、原、田中達、中山いずれかを組み合わせるものとなるだろう。注目すべきは、この4人は皆自チームでレギュラを確保していない面々と言う事。いずれも、いわゆる金持ちチームの一員で、チームメートに強力なFWが2枚いるため、FW3番手以下の扱い(彼らのチーム選択が妥当かはここでは論じない、また貧乏チームでレギュラを確保する勢いがある佐藤寿も選べばいいのにと思うが、まずはベガルタに専念してもらう方がいいから、とやかくは言うまい)。結果的に、彼らは4人とも、明後日開幕のJリーグではスーパーサブとして勝負どころで起用される事が予想される。
 彼らがドイツを目指そうと言うならば(高原、黒部はもちろん、中田英までとも戦わねばならないのだから)、アテネでレギュラを確保したいところ。そのためには、自チームで、スーパーサブとしてボコボコ点を取り、ついには強力なFW陣の一角を崩しレギュラとなる事が必要条件となるのではないか。
 彼らが日本サッカー史に刻まれる立場になれるかどうかにとって、今シーズンのボコボコ振りはとても重要。もちろん、これがラストチャンスではないのは言うまでもない、鈴木隆や黒部のような例もあるのだから。しかし、彼らの短いサッカー人生の中で、この1年でライバルたちから抜け出せるか否かが、いかに重要かは論じるに及ぶまい。
 優秀な若手のサバイバル、これは、野次馬にとって、今シーズンの大きな愉しみの1つである。

投稿時間 2003年03月19日
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