blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ 娘との会話

 中学生になる娘と、心底嬉しい会話をした。
 
 娘には幼少のみぎりには、随分情操教育をしてやった。フランス予選の国立ウズベク戦に連れて行き、カズが点をを取る度に身体ごと投げ上げてやって、大喜びさせた。シドニー予選の国立戦で先制され、「パパ、日本このままでは負けちゃうよ」とオロオロする娘に対し、「よく見ろ、カザフは日本のボール回しで疲れている。このまま丁寧に攻めれば必ず逆転できる」と断言し、試合後に娘の尊敬を受けたのも愉しい想い出だ。しかしながら、この手の情操教育は往々にして失敗するもので、現在娘はサッカーにはそれほど興味を持っていない。父の愚行と弟の奮闘を、優しげに(哀れみを持って?)見守る程度である。

 さて父娘の会話。まず、娘曰く
「ねえ、お父さん。野球は随分昔からプロがあるけど、サッカーは最近プロができたって言うけど、本当なの?」
 私は驚きました。そんな事、当たり前の事だと思っていたから。さらに娘の追撃。
「最初にプロリーグを作った時はどうやって選手を集めたの?」
 娘よ。君の父は、そのような質問に答えるには世界最高の男なのだよ。かくして、娘に滔々と日本サッカー史について講釈を垂れた訳。そして、結びに私が
「とにかく、ほんの10年ちょっと前までは、日本代表の試合だってガラガラ、お父さんの野次は選手に届く程だった」
 と言ったところ、娘は心底信じられなかった模様。娘にとって、サッカーと言うものは野球と並ぶ日本を代表するスポーツ、日本代表の試合と言うものは、常に満員のお祭り。いや、これは娘にとってのみではないだろう、娘の世代前後以下の若者にとっては、きっとそうなのだろう。

 本当に、本当に、よい時代になったものだ。

投稿時間 2005年05月17日
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