blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ この引き分けをどう捉えるか

 さすがに今日は勝てると思いました。ここ最近、どうにも輝かなかった岩本のあの美しいゴール。(私は反対の論陣を張っていたが)「なるほど、監督を変えて刺激を与えると勝てるのか」と思ったものでした。

 ああ、それなのに(最近このセリフが多い)。
 
 ベガルタは先週に引き続き、質の高いサッカーを展開した。しかし、またも前半に先制を許してしまう(詳細は後述)。さすがに前半の残り時間は意気消沈したか冴えなかったが、後半サポータの応援に後押しされて猛攻を開始する。ただし、前々節のグランパス戦のようにバランスを崩すことなく、攻めかかるのに成功。1点目は押し込まれたFC東京守備陣が後退し過ぎたスペースを利用した根本の勇気あるミドルシュートから。そして冒頭に述べた岩本の芸術も、バランスよく押し込んだゆえにできたスペースから。明らかに個人能力で上回るこの難敵を圧倒し、見事に2得点。もう勝ったと思ったのだが。

 この日の2失点はFC東京宮沢のキックの正確さによるものだが、いずれの場面でもヘディングシュートを決めた敵をマークしきれなかったのは小峯だった。後期から加入したこのファイタは毎週すばらしいプレイを見せてくれている。この日も古巣相手に気迫あふれる守備振り。しかし、肝心の2つの場面で、マークを外してしまった。ケリーと言う大エースと、近藤と言う売出し中の若手ストライカ。小峯には甚だ厳しい言い方になるが、「天分の差」としか言い様がない。
 そして、不可解な采配。あと5分守ればよい時間帯でどうしてFWを替えないのか。しかも、ベンチには最前線でキープする事に関しては日本最高峰の山下と、身体を張れる福田と2枚カードを抱えていたのに。これは石井氏(越後氏?)の経験不測が露骨に出たとしか思えない。

 ここは考え方だろう。「終了間際に勝ち点2を失った」と考えては絶対にいけない。「監督解任劇の混乱にも関わらず勝ち点1を確保した」と前向き捉えるべきなのだ。幸いにして?残留争いのライバルたちも勝ち点を積み上げられなかった。ガンバを含めた残留争い5チームを比較しても、元々の個人能力はカバーしようがないが、組織力は間違いなく高いレベルに来ている。ベルデニック氏も近々やってくる。まだやれる。必ずやれる。

投稿時間 2003年09月20日
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