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■ ノルマ3点差問題

 最終節くらいはユアテックでと思っていたのだが、娘のPTA行事とやらで断念。まあ、日頃から坊主とばかり遊んでいるので、このような機会は大事にしなければならない、と言うわけでジョエル・サンタナ氏と別れるために現場に行くのは断念した。本件周辺は別途。

 「3点差で勝たなければならない」と、半年前に何やら聞いたようなノルマ。ともあれ、レッズ関係者以外は皆、「いかにしてガンバが3点差で勝つか」と言うシミュレーションを愉しむ今宵である。西野氏嫌いで定評のある私でさえ、ついついガンバに肩入れしたくなるのだし。
 ともあれ、現実的には相当厳しい話だ。半年前の「ノルマ3−0」と比較すれば、双方の戦闘能力差はそれほどでもない。しかし、決定的に異なるのはモチベーション。あの5ヶ月前は、終盤に勝負を持ち込めば「先方が『ああ、もういいや』と気を抜く」のではないかとの期待もあり、そこがゲームプランのポイントだった(当時の監督が、それをどこまで真剣に考え抜いていたかはさておき)。けれども、明日の試合に関しては、そのような事は一切なかろう。それこそ終盤ガンバが2点リードで試合を迎えたとしたら、レッズの守備陣の奮闘たるや凄まじいものになるであろう。
 そう考えると、ある意味では半年前の「ノルマ3点差」と同様に、ガンバにとっては相当厳しい課題である。さらに、フェルナンジーニョと遠藤が離脱した後のガンバの攻撃は、基本的に速攻。敵が来てくれればよいが、来てくれないと攻めあぐむ事が多い。そう考えると、普通のやり方ではまず実現不能で、相当な奇策が必要となる事態と考えてよいだろう。
 で、ガンバはどうするか。個人的な提案。4−2−4で行く。具体的には

   マグノ・アウベス 中山
家長              加地
    橋本     明神
山口              実好
    宮本  シジクレイ

と言った並び。重要なのは加地を右ウィングに起用する事。これでアレックスを押し込む。
 守備については、攻め込んでいないサイドの選手が常に中に絞り、3DFを維持する。つまり、右から攻めている時は、山口が守備ラインに加わり、左サイドをえぐっている時は実好が中に絞る。前半の大事な事は「先に失点しない事」と「ひたすら両翼からえぐり、啓太と長谷部を外に引き出し疲弊させる事」だ。そのために家長と加地を守備の負担から開放するため、後方を6人で固める。
 宮本、シジクレイは長いボールをウィングに当て、サイドバックとボランチの1人は必ずウィングからのパスを受けるところに近寄る。重要なのは中山。4年前のアジア大会でセンタリングに合わせる抜群の才を見せながら、山本氏に苦手なポストプレイを強要され五輪代表を追われたこの逸材が、両ウィングからのクロスに合わせ、マグノの前後に飛び込むのが1つ目のポイント。また中山は闘莉王にマンマークし激しく対応して、闘莉王を興奮させ不用意に前進させるのも重要なミッションだ。家長と加地の両翼は、逆サイドからの展開の時に長躯してニアに飛び込む(先日の札幌サウジ戦の3点目の時の加地のように)。何とか両翼のえぐりで1−0には持ち込みたいが、極論すれば前半0−0でよい。大事なのは後半なのだから。
 後半はまず実好に代え、二川を起用し3−5−2に戻す。レッズの守備を二川の細工で崩すためにも、啓太と長谷部を疲弊させる事が重要なのだ。そして、早い時間帯で播戸を中山に代えて投入、ここからは技巧を活かした攻撃を狙う。できれば後半半ばまでには1点取って最悪でも1−0にはしておきたい。すると、レッズは安全を見て引いてくるだろう。
 ここで橋本に代えて遠藤を投入する。勝負はここからだ。疲弊した啓太と長谷部と引き気味になったレッズならば、遠藤と二川の技巧と両サイドの4枚の攻撃で、複数回の決定機を作る可能性が出てくる。そのうち2本をマグノと播戸が決めてくれれば。もっとも、ブッフバルド氏がそのような状況で、長谷部に代えて元気な酒井を起用し中盤の運動量を増やし、達也をトップに入れカウンタを狙ってくると、ガンバは苦しくなるが、最後は切り合いにするしかないな。ただ、このくらいの奇策を演じなければ、闘莉王と啓太の分厚い守備網から3点は奪えないと思う。
 いずれにせよ、ガンバにとって重要なのは、開始早々から無理攻めに出て、逆襲を食らい早い時間帯に失点するのを避ける事。そして、復帰直後の播戸(ある意味で一番大切な攻撃兵器)を、疲弊させずに一番大切なところで力を発揮させる事ではなかろうか。

 逆にレッズは、あまり難しい事は考える必要はない。平常心でいつものように「1点取る事」、「1点もやらない事」を考えて、激しく戦えばよい。奇策に走りがちなブッフバルド氏だが、今日は大丈夫だろう。
 そう考えると、「やはりレッズかなあ」と言う事になっちゃうんですが。

投稿時間 2006年12月01日
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