blog武藤文雄のサッカー講釈

11月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30

  過去の記事
  

  カテゴリー
  日記
講釈本編

日本代表
五輪
若年層
Jリーグ
女子
サッカー一般
海外
歴史
底辺
マスコミ
サッカー外

  ブックマーク
  武藤文雄のサッカー講釈
メインページです
blogトップ
blogトップに戻ります
日記バックナンバ
blogに移植中ですが時間がかかりそうなので、当面こちらからどうぞ

     検索


  

  Powerd by
  News Handler

■ 寿人との別離(下)

 と言う事で、今日は寿人を失う事への愚痴を。
 
 昨シーズン終盤、連敗を重ねてJ1昇格争いから脱落したあたりで、ベガルタは好ドリブラの関口をデビューさせた。関口の登場は、寿人を一層輝かせた。最前線で敵をドリブルで崩す事のできる選手がいるだけで、寿人のマークが僅かだがずれて、その瞬間に寿人は再三「すり抜け」を見せてくれたからだ。シーズン終盤に来て、寿人を活かすための最後の部品が登場した感があった。
 シーズン終了直後、ベガルタが無様な監督交替劇で日本中のサッカーフリークの嘲笑を買っている頃、既に私は切り替えていたのだ。シーズン終了直後は、最も重要な寿人とシルビーニョは契約更新と報道されていた。とすれば、シルビーニョ、財前、梁、菅井、中田洋ら中盤の人材に事欠かず、ここに若手の伸び盛り(換言すると不安定とも言うが)のFW関口、萬代がからむ。都並がお馬鹿をせずに、これらのタレントが寿人に点を取らせる事に邁進すれば、新シーズンは「必ずやJ1復帰が叶う、シメシメ」と皮算用していたのだ。
 しかし...掌中にしていた狸は、再び消えてしまったのだ。
 
 そして、寿人の行き先がサンフレッチェと聞いて、悔しいけど思わず膝を打った。サンフレッチェは、小野氏の指導で非常にシステマティックなサッカーができる。中盤には組立と崩しができる森崎兄弟。さらに両翼は(マリノスのドゥトラ、隼磨と並んで)リーグ最強と思わせる、服部公太と駒野。所謂、精緻なキラーパスの名手こそいないものの、チャンスメーカには事欠かない。しかし、彼らが作った好機をゴールにねじ込むタレントだけがいないのだ。まさに寿人の加入は最適ではないか。
 さらにこのクラブは、前途に限りない期待を抱かせる前田と言う若者を所有する。前田の勇気あふれる技巧的なドリブルは、既にJ1でも存分に通用している。「すり抜け」の名手と、ドリブラ、あの94年ワールドカップを制覇したブラジルの2トップ、ロマリオとベベートを思い出したりして。
 もっとも、寿人はサンフレッチェで何の地位も確保していない。リーグ開始前の準備期間で小野氏の期待通りの動きを見せ、同時にチームメートの信頼を確保し、さらに開幕直後の数試合で明確な実績を残さなければならないのだが。過日のサッカーマガジンで、「以前指導してくれた小野氏云々とか、ユース代表時代チームメートだった森崎兄弟、駒野云々」など、いささか過去の経歴に甘えた姿勢の発言があったのが気になる。

 愚痴に戻ろう。仕方が無い事なのだ。今のベガルタには、寿人と言う選手は贅沢過ぎるのだ。
 寿人はたった2シーズンでベガルタを去る。しかし、我々に幾多の愉しい想い出を残してくれた。それで十分なのだ。
 クラブ史上初めて、他チームでもエースたり得るタレントを放出する事ができたと、前向きに捉えよう。こう考えてみると、ベガルタと言うクラブがまだまだ浅い歴史しか持っていなかった事を再認識。

投稿時間 2005年01月14日
コメント(4)  Track back(0)