大切な試合の前夜の酒の旨さは独特のものがある。サッカーと言う酒の肴において、歓喜への期待と絶望への不安と言う肴は、最高のものの1つ。そして、その試合の価値が高ければ高いほど、その肴の味は高まる。ジーコ氏と、ジーコ氏を監督に抜擢した協会首脳の高度な判断の賜物で、今大会の肴の味はさらに絶妙になっているし。
ただし、忘れてはいけない。この快感は「今日が始まり」でしばらく今大会中継続するのだ。繰り返そう、今日はただの始まり。ブラジル戦、1回戦、準々決勝、この震える快感は次々に継続するのだ。
この種の快感を、国内ではなく、海外で味わうと、興奮は一層高まる。今日、この日、ここまで来るために、自分が費やしたあれこれを想いながら。
そして、過去を想うのだ。ジーコ就任以降の4年間、フィリップとの上下愉しい4年間、岡田武史の大冒険、加茂周の逆噴射、ローマ皇帝パウロ・ロベルト・ファルカンの屈辱、ハンス・オフトとの幸せな出会い、語るもおぞましい暗黒時代、能力過小評価の石井采配、そしてソウルに夢と散った森ファミリー、川淵短期政権、不運な病魔に襲われた渡辺氏の無念、国立で韓国を屠った知将下村氏、アムール・ブラゴベシェンスクと二宮氏、そして長沼健と岡野俊一郎とクラマーさん。
とにかく、明日私はニュルンベルグです。大画伯の名作を背中にしょったTシャツを着ている家族連れがいたら声をかけてください。青い代表キャップもかぶっているつもりです。
わかっている事は2つだけ。
とにかくクロアチアに勝つのだ!!!
そして、この戦いはまだ続く事。
