blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ さらに日本、欧州間の移籍金問題、と言うより、頑張れ!中田浩二

 中田浩二は選択した。
 男が選択したのだ。先に幸多かりし事を。
 
 と、ここで終えていればいいのに、ついグダグダと講釈を垂れてしまうんだな。 
 どうして「中田浩二」(ここで「中田浩二」は、代理人を含めた中田浩二サイドと言う意味で用いる)は、こんな手の込んだ事をして、アントラーズのフロントに恥をかかせて去っていったのだろうか。

 私自身、勉強不足でFIFAの国際移籍規則を把握していなかったのは恥ずかしい限りだが、まさかアントラーズのフロントがそうだった訳がない。とすると、中田浩二がマルセイユを訪問した以降の報道におけるアントラーズ社長の発言を読む限り、アントラーズフロントが「中田浩二」に騙された、としか思えないではないか。これでは、アントラーズフロントの面目は丸つぶれである。
 これならば、最初から「契約失効直前だ、クラブに残るキャッシュは格安だが、私は欧州に行きたい」と宣言して動いた方が、「中田浩二」としてはトクだったのではないか。もしその状態でアントラーズが異議を唱えたならば、「夢の海外進出を目指している若者に所属クラブが横槍」と言う構図になったと想う。そして規則に加え、世論をバックにシャンシャン。
 また、(何らかの判断により)最初から「騙まし討ち」を狙ったにしても、もつれ始めた頃(アントラーズ社長が「日本の規定の満額を考慮」と発言した頃)に、(こっそりとでいいから)意図を伝えていれば、アントラーズサイドに適切な引き際を提供できたはず。
 もっと円滑にするためには、(マルセイユサイドの財布都合もあるが)もう少しキャッシュを引き出す工夫をして、アントラーズに適切な根回しをしておけば、何も騒動を起こさずに「おめでたいニュース」となっていた可能性は低くない。

 私はサッカーに関するビジネスに携わった事はない。したがって、その特殊事情は、サッカー狂としての野次馬的な感想しか抱けない。
 しかし、一般的な継続性が要求されるビジネスにおいては、契約と言う文書化された相互理解を基盤に、双方が歩み寄りを行い、お互いの利益を最大にするのが肝心。まして、先方の顔をつぶすのは論外。たとえ、実質的な勝敗があったにせよ、敗者に「言い訳の余地」を残すのは「継続」のためには非常に重要なはずなのだが。そして、日本のサッカー選手である中田浩二には「継続性」は非常に重要だったはず。「中田浩二」はそこまで考えたのだろうか。

 もっとも、中田浩二が帰国の事など心配する必要がない程、欧州で活躍すれば何の問題も残らない。所詮この世界は「勝てば官軍」なのだ。そして、それだけの潜在力は持っている男のはずだ。そして、今回の移籍は少なくとも「移籍先の監督が心底求めた」移籍のはず。
 ルビコンを渡った以上は、ただひたすら栄光を目指して欲しい。

投稿時間 2005年01月27日
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