未明の快勝で日本中が安堵感に包まれていた昨日、ベガルタはホームで久々の快勝。ベガルタサポータが、「日本最高のスタジアム」で歓喜していた時に、私はどこにいたか。何と、同じ宮城県、「世界最低のスタジアム」とまで呼称されている、あの宮城スタジアムにいたのだ(あのトルコ戦以来の訪問となった訳)。
実は母校のサッカー部の部長を長年務めてくださった教授の定年退官の祝賀パーティが行われ、その前座として昼間宮城スタジアムを借り切り、現役の学生、OB入り混じっての交換試合が行われたのだ(無論、前座の方が「本番」と言う風情があったのだが)。マナマ行きとの選択については正直迷ったのだが、あの宮城スタジアムでボールを蹴る事ができると言う魅力を優先させたと言う事(旧友との再会と言う肴で飲む酒の美味さはもちろんとして)。
以前も述べたが、あのスタジアムは、年間維持費と使い勝手の酷さを考えると、「いつまでも存在する」とは思えない。その事を含めて「フィリップと別れた故郷のあの場所で、自分が蹴る」のは私にとってはとても重要な事だった。
若者言葉でこのような選択をする輩は「ヘタレ」と言うらしいが、そうなんです、ヘタレサポータなのですよ。
ともあれ、宮城スタジアム。
あれだけでかい競技場でスタンドが無人だと、独特の雰囲気がある。数日後バンコクで行われる全くレベルの異なる試合の雰囲気を事前に味わえたと言う事か。
芝生の状態も素晴らしかった、と思う。「思う」と言うのは、自分で蹴る事で芝生の状態云々を評価するほどのレベルにないから。Jリーガが蹴るのを「観れば」判断は簡単なのだけれども。もっとも、トップレベルの多くの競技場でゴール前などで見受けられる芝生が薄くなっている箇所が、皆無なのにはビックリ。ピッチのいずれの場所でも分厚く稠密な芝生が生えていた。少なくとも、30ウン年のサッカー人生でここまでギッシリした天然芝で試合をしたのは初めてだった。もっとも言い換えると「このピッチがほとんど使われていない」と言う事なのだが。
無論、ピッチ上で行われた試合は、8日のバンコクでの無観客試合や3年前の同じ場所での雨中の苦杯とは、ほど遠いもの。現役や若手OBの試合はまあ同じスポーツと呼んでもよかろうが、我々のそれは全く異なる競技の感を呈する。トロトロとパスをつなぎ、タラタラと移動し、ヨレヨレと敵陣を目指す。とは言え、私よりも年長の先輩方(70代でも元気に動いている方もいたのだ)がまだまだ元気に蹴っている姿を見ると、自分も少しは節制して少しでも長く蹴りたいものだと思ったりして。
連れて行った坊主も特別参加させてもらい、実に愉しい1日だった。未明の歓喜により、久々再会の第一声が、いずれも「いやあ、よかった、よかった」だった事を含めて。
