U22のコスタリカ戦、あれだけ好機を作りながら、拙攻をくり返すので、ヒジョーに悪い予感をがしていた。案の定、この日初登場で自信満ちたプレイを続けていた角田のミスから失点。1−1に追いつかれてしまった。
しかし、考え直してみれば、格好の状況に追い込まれた訳だ。守備が固く(とくにGKの守備範囲は絶品だった)、カウンタがするどいチームに対し、終盤押し込んでゴールを奪うための格好のレッスンではないか。この若者達が中田がキャプテンを勤めるチームに参画するまでには、必ずやこのチームの公式戦でこのような苦境に追い込まれつつも、はね返す経験を積む場面があるはずだ。そのための準備に最高の状況となったのだ。
ところが、山本氏はそうは考えなかったようだ。おそらく試合前から計画していた交替を行い、漫然と時計を進める事を選択した(それでも各員の攻めようとする気概はなかなかのものだったが)。おそらく、山本氏なりの、2次予選、本大会に向けての計画があり、それを崩す気はなかったのだろう。
テレビ桟敷で野次馬を決め込んでいる私にとっては非常に不満が残る展開だったが、一方で山本氏の気持ちも理解できなくなかった。限られた準備期間で最大効率を求められる強化。ここは辛抱どころ。公式戦での大爆発を期待しよう。
チーム編成で気になったのは2点ある。
田中隼の穴は想像以上に大きい。能力的には石川は田中隼以上のものを持つかもしれないが、瞬時の爆発力が飛びぬけているために、敵DFが相当警戒してしまう。守備の負荷と考え合わせ、もう1枚前で使ってやれないものか。そして、さらに後方から田中隼がイマジネーションあふれる押し上げを見せる。
また青木に主将を任せ、CBを継続させたのも興味深かった。アジア大会の流れから、このポジションと腕章は阿部に任せるのではないかと予想したのだが。ただし、角田の参入で三田と合わせ両ストッパがほとんど1対1でやられなくなっているので、守備はほとんど心配なくなると思う。先日も「見えてきた骨格 −ウルグアイ戦−」で散々述べたが、日本はセンタバックの層が薄い。以前より時々法螺を吹いているが、三田と角田がこのチームでは最もA代表に近いのではないかと思えるのだが。
