blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ 全日本少年サッカー大会予選2005年

 第29回を迎える伝統あふれるこの大会(前身の全国少年団大会をカウントすべしとの声もあろうが、そうなるとややこしくなるのでご容赦を)。私が参加するのは3回目だ。ただし、過去2回は、当時自分自身が常時指導しているのが4年生以下のカテゴリだったので、サポートの立場。しかし、今年は担当しているのが5、6年なので、直接指導している子ども達の試合なので、少し異なった気持ちで臨んだ。さらに言えば、自分の坊主も出場したのだから、ちょっと違う感慨も。

 昨日の試合で膝の痛みを訴えていた坊主だが、一晩明けたら無事直っていた。どうやら打撲だったらしい。また、足の不調を訴えていたエース君も、痛みが引いたとの事でやれやれ。と、思っていたらまたハプニング。GKが試合開始30分前に、持病の中耳炎を発病、耳に痛みが走ったとの事でギブアップ。再び、5,6年で11人体制の試合となってしまった。

 対戦相手がまた強かった。
 神奈川県の全出場チーム数は402。これを32ブロックに分けたトーナメントを行い、各ブロックを勝ち抜いたベスト32で中央大会が行われる。つまり今日は神奈川県中32の会場でそのような試合が行われた訳。そして、対戦相手はその会場を担当しているチームだった。会場運営を担当できるのは、組織力、歴史などがしっかりしたチーム。相当強いと予想していたが、その実力は予想以上だった。
 小柄ながら突破のドリブルに優れたCFの横に、俊足の両ウィングを並べ、技巧に長け運動量の多いゲームメーカが巧みに展開、大柄で強いストッパと主将を務める安定したスイーパが後方を固める。5年生主体の我がチームは、俊足のFW陣を追い掛け回すのが精一杯。地域の大会では5年生ながら守備の1対1が得意の我がチーム自慢のCBも再三振り切られる。さらに試合直前のGK交替の影響もあり、5−0の大差で完敗した。

 しかし、完敗したものの子ども達は本当によくやった。「抜かれても諦めずに身体を寄せろ」、「マイボールになったら、慌てずに敵をかわしてつなげ」と励まし続けると、皆が必死に戦ってくれた。序盤は振り切られっ放しだったDF陣も後半はついていけるようになった。我がCFは2人のDFに絡まれながらも、相当時間ボールキープで頑張り、その間に勇気を持って他の子は攻め上がる事もできるようになった。(ただの親バカだが)坊主は、格段に実力差がある敵ゲームメーカに何度もかわされながらも粘って付いて行き、さらにマイボールでは無い技術を駆使して必死にスクリーンしながらボールを散らした。後半はPKと直接FKの失点に押さえたのだから、合格点をやれる内容だった。
 試合終了後、子ども達は本当に悔しそうだった。6年生は3人とも地域では選抜候補に選ばれるほどの能力を持っているのだが、全県のレベルにはまだまだ大きな差がある事を改めて実感した模様。5年生たちは、あと1年で自分があそこまでのレベルまで上がれるのだろうかと強烈な体験になったようだ。
 感心したのは、今までだと負けた後でも「次に頑張れば勝てるんだい」と強がりを言っていた子ども達が、「相当練習しないと勝てない」と冷静に発言した事。こう言うところに子どもの成長を観察できるのだから少年サッカーの指導は面白い。

投稿時間 2005年05月15日
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