昨晩の敗戦は残念ではあったが、まだトップにいるのだし、自力で勝ち進めばよいのだから、明日以降もとにかく闘う事だ。「すんなり突破が決まるより、よほど面白い」と前向きに捉えよう。考えてみれば、五輪は、若い選手に国際経験を積ませる事が最大目的なのであり、容易に予選を突破するよりも、このようにもつれる方が、よほど日本の将来のためになるのだ。
とは言え、昨日ももう少しやりようはあったのではないかと思うのだが。以下、昨日指摘しなかった愚痴を羅列してみる。
試合終盤、茂庭の信じ難い珍プレイで逸機した阿部のFK。日本人は誰もが阿部の強烈なシュートを期待して固唾を飲んで見守った。阿部が蹴るのには全く異存はない。しかし、キックできるポイントに阿部1人しか立たないのはいかがなものか。せめてもう1人蹴る振りをするために、立てばよいのに。よく日本の事を調べていたバーレーンではあり、阿部のFKの強さと精度は熟知していたかもしれないが、それでも複数がボールの前に立つだけで敵GKには迷いを持たせる事はできたはず。あの時間には、UAEステージのバーレーン戦に惜しい直接FKを狙った松井もフィールドにいたのだし。厳しい時間帯にそのような余裕ある発想が出てくる事を期待したい。
田中達也の挙動開始点が、思いのほか後方なのも気になった。相当厳しいマークの中、味方のパスを受けるためにいったん引いてくる事で、反転、前進できるスペースを確保しようと言う狙いだったのだろう。しかし、結果として「最も怖い選手」が敵陣から遠ざかってしまった。引くのは仕方がないが、だったら追い越して前進する選手と連係を約束するなり、もう一工夫欲しい。
終盤、平山を投入しなかった事で、山本氏が(言葉は出さずにも)「パワープレイは実施せず」と、選手達に宣言したも同然となった。それなのに、何ゆえ選手達は高松の頭を狙ったパワープレイに走ってしまったのか。単なる経験不足なのか、判断力が足りないのか。
レバノン戦は、UAEステージでも大量点を奪った相手であり、とにかくキチっと勝つ事が最重要課題となる。勝手な愚痴を書き連ねたが、とにかく多彩な攻撃をいかに見せられるか、若い選手達の創造力に大いに期待したい。
余談:
女子マラソンアテネ五輪代表選考で思った事。
あいまいな選手選考は過去からも再三指摘されてきた。高橋選手は大変不運だったと思うが、たとえ比較困難な複数のレースとは言え、あれだけ結果が明白だと、落選は仕方がないと思う。あれで、高橋選考を主張する事は、万が一(程度の確率だとよいのですが)日本五輪代表が今回の予選で敗退した時に、バーレーンなりUAEに対して「日本が出る方がメダルの確率が高い」と言う事と同じではないかと思うのだが、私は間違っているのでしょうか。
