blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ 最年少得点記録をもう少し考察

 ヴェルディ森本の15歳11ヶ月28日のJ1初得点に関する講釈を続ける。我々野次馬はオーウェンだロナウドだと10代からワールドクラスの実績を残したストライカを思い出して浮かれる一方だが、各種報道を見る限り森本本人もアルディレス氏もどっしり落ち着いているようで頼もしい。これからも、様々な壁が待ち受けるだろうが、順調に成長してもらいたいものだ。
 
 ふと思い出した事がある。ベガルタの若きストライカ萬代が、先日のヴァンフォーレ戦で、18歳2ヶ月5日で初得点を決めた。これはJ2の最年少記録。考えてみると、結構奇妙ではないか。よりレベルの高いJ1の最年少記録が、J2のそれを上回っているのだから。

 誤解して欲しくないので明言しておくが、ここで萬代が森本より劣っているなどと言いたいのではない。ベガルタサポータとしては、萬代のようなユースのトップレベルに近いタレントがベガルタに加入した事、順調に試合出場機会を得て成長している事に大いに満足している。さらに、萬代は1歳年上の中原と共に大化けする可能性は高いと期待している。そして、近い将来は萬代、中原がJ1最強の2トップとして、国内いや海外に君臨する事もあり得ると、妄想している(笑)。

 とは言え、それはそれとして、話題を戻そう。何ゆえ、J1最年少記録の方が格段に若い年齢になっているのか。
 考えられる要因の第1として、10代半ばでJリーグで活躍するような逸材は、その素質が秀でている事が中学時代時点で外部からも明白なため、J1チームのスカウト網が確実に捕捉する事が挙げられよう。それほど明確な逸材をJ2チームが獲得するのは、なかなか難しそうだ。そのような逸材はJ1のユースに行かないならば、強豪高校に進むのが通常の道である。
 第2の要因として、J2のクラブの多くはまだユースレベルからの総合クラブとしての歴史が浅い事が挙げられよう。現在J2のチームで、曲がりなりにもユース育ちのトッププレイヤを輩出した実績があるのはサンガくらいのものではないか。
 こう考えてくると、ユースクラスの逸材の育成方法には、まだまだ改善の道があるように思えてくるではないか。森本クラスの逸材ならば即J1の準レギュラだが、10代半ばの時点ではそのレベルには達していなくてもJ2ならば十分に通用するタレントもいるはず。そのような素材をJ2で鍛えると言う道筋もあるのではないかと思えてくる。もちろん、JFLと言う選択肢もあり得るのは言うまでも無い。
 ただ、現実的には、ユースの選手達は基本的には高校に通学すると言う問題があり、居住地を頻繁には変えづらいと言う問題があるのだが(稲本や森本のように、割り切って通信制高校に通うと言う方策は、よほど将来の素質に自信がないと取れないものだ)。
 
 本日U19のアジア遠征メンバが発表された。これらのタレントたちのほとんどが、J2での試合経験が存分にあるレベルになっていれば、強化の厚みは一層増すのではなかろうか。

投稿時間 2004年05月06日
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