blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ 平山すごいな

 高校サッカー準々決勝だが、さすがに仕事始めをさぼる訳にもいかないので、夜のスポーツニュースで愉しむのみ。市立船橋のPK沈没は確かに意外だが、相手が鹿児島実業なら仕方が無いか(鹿児島実業の選手たちは、天皇杯でも井原引退試合でも見かけた、勉強熱心さがサッカーの神の好みにあったのかもしれない)。後のベスト4は久保の出身校筑陽は初出場だがレベルの高い福岡代表、幾多の名手を生んだ滝川ニと、「まあ、なるほど」と言う2チームと、例によって国見が残った。

 さて、こうなると平山である。この日の決勝ゴールを何と形容してよいのだろうか。密着マークを受けながらも、後方からのフィードを巧みな角度をつける事で、確実に胸で止め、落ち着いて振り向きゴールへ向かうドリブルを開始、軟らかい膝を良く曲げたドリブルで2人をかわし、最後自分が強くボールを打てるポイントに着実にボールを置き、一蹴。
 その前のポストに当てたシュートへの挙動も、同様に見事な個人技から。まず好トラップからの右足シュート(ここでも強くボールが蹴れるポイントに着実に止めている)がGKに防がれ混戦に、こぼれ球を拾った後、複数のDFに囲まれると見るや、一度前進する振りをして守備ラインを揺さぶった後、悠然と右回転し約270度回ったところで、左足の一撃。大柄で膝がやわらかいので、あそこまで悠然と回転されると敵DFは寄せるチャンスがなかった。
 さらに一昨日の得点も、ヘディングする振りの陽動動作(あの打点の高さを見ればそれだけでDFは揺さぶられる)で敵DFをいなしながら、胸でトラップし、落ち着いたステップを踏みながら身体の向きを修正しながらボールをコントロール、落ちてくるボールと例の強く蹴る事のできるポイントを一致させた。

 これはもう、釜本、ボニエク、ファン・バステン、パパン、ロナウドと言ったクラスの選手の技だ。あと2試合、小嶺先生の指導へのお礼をした後で、トップレベルへの挑戦が始まる。
 まずアテネ予選。大久保と田中と高松と前田と坂田とのポジション争いが、この逸材の大人の世界へのスタートとなる。

投稿時間 2004年01月05日
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