3月24日の国際Aマッチデー、国立でペルーと戦う事がほぼ決まりつつあるようだ。元々、川淵、鄭両会長がゴルフ場で日韓戦開催を合意しながら、謎の理由で流れたところから、この日のマッチメークの苦戦が始まったらしい。流れた理由に2説あるようで、1つは韓国の監督が日本との対戦を忌避したがったと言う説、もう1つはお互いがホームゲーム開催を望んだと言う説。いずれも突っ込みどころ満点の理由だが、いずれの理由にしても日本協会の首尾の悪さは相当なものがあるのは間違いない。
しかしながら、「だったら欧州で試合を組んだらよい」と言う意見がネット界隈で見られたが、それはいかがなものか。現実的に酒精メーカとの契約で相当数のA代表試合を国内で組む必要があるのは自明であり、カスミを食っては生きていけないのだから。もっとも、私が「いかがか」と思う理由は、極めて個人的なもの。何より私はたまには、国内でベスト(に近い)メンバの代表の国際試合を、愉しみたいからだ。
ともあれ興味深かったのは、一部のマスコミがペルーを「格下」と報じている事だ。FIFAのいい加減なランキング、あるいは82年以降ペルーがワールドカップから遠ざかっているあたりを論拠にした報道だろうか。けれども、いくら日本代表について強気な発言が得意な私でも、ペルーを「格下」と断定する勇気はないな。
そもそも我々はペルーに勝った事がないのだし。トルシェ氏時代の99年キリンカップでは圧倒的攻勢を取られながらかろうじての0−0の引き分け、直後のコパアメリカではスコアこそ2−3だが内容は完敗(この試合は日本代表生活が終わりに近づいていた井原の八面六臂の活躍がなければ何失点したのかと思わせる酷い内容だった。まあ、このあたりのトルシェジャパンの試合振りは本当に悲惨だったな(その分、五輪代表は強かったけれど)。そして、今でも記憶に新しい05年マナマ決戦直前のキリンカップ、終了間際に見事にやられた試合(余談ながら、このリンクを貼った文章で妄想した、自選B代表はなかなか愉しいな)。
ただし、「格下」と言う表現はさておき、日本代表チームの世界的位置づけを考えると、中々面白いものがある。ワールドカップに日本はつごう3回出場しているが、1次リーグ突破に成功したのは地元開催の02年だけ。まあ、「本大会出場の可能性は相当高いが(アジアと言う楽な地域にいる事も大きいけれど)、本大会で1次リーグを突破するのには苦労する」と言うレベルだろう。
昨年日本が戦ったAFC非所属国を考えてみる。合衆国、フィンランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、エクアドル、ブルガリア、スコットランド、ドイツ、マルタ、クロアチア、ブラジル、トリニダードトバコ、ガーナ。これらの国のうち、明らかに「格上」はブラジルとドイツくらい。一方「格下」と思えるのは、マルタとトリニダードトバコのみではないか。そして、クロアチアとガーナは「ちょっと日本よりは強いかなあ」、そして他の国は「ホームならば勝って欲しいなあ、敵地ならばちょっと苦しいかなあ」と言うレベルだと思う。
何を言いたいかと言うと、欧州、南米の2番手国、北中米、アフリカ、そしてアジアのトップ国、全部で30から50くらいの国の集団は、おおむね日本と同じレベルなのではないかと。上記したが、アジアと言う楽な地域にいるので、ワールドカップ本大会への出場の可能性は相当高いのだけれども。92年にオフト氏が日本をアジアチャンピオンに導いた時、日本はようやくその集団の後方に入る事ができた。そして、以降上下動をしながら基本的には、この集団の中では上の方にいるのではないかなと。ジーコを監督にした事で下降してしまった事は確かだが、一方であの奇跡のアジアカップのような得難い経験も積んだり、コンフェデのブラジル戦みたいな試合もあり、上昇する時もあった。上下動なんてこのようなものだ。
昨年にしても、ワールドカップは残念だったが、一方で欧州のトップクラブで多くの選手がレギュラを張り、次々と優秀な若手選手が登場するなど、大ぐくりではよい年でもあった。オシム爺さんのチーム作りを、このような大ぐくりの視点で見守る事事は、これからの3年間の大いなる愉しみでもある。
で、また選考は延長ですか。これもまた愉しい。
