過日悩み深きベガルタへの愚痴を語らい、昨シーズン見せてくれた戦う姿勢の欠如を嘆いた。すると、こちらが、その要因を分析してくれた。
1.チームが若い。森保、小村のようなリーダシップある選手の欠如
2.ズデンコの戦術をこなすだけでいっぱいの選手
3.これが一番大きいと思うが、清水秀彦という精神的支柱を失った
いずれも納得できる要因だ。それぞれ講釈するとキリがなく、ベガルタのチームそのものの分析につながる話だが、今日は3について、考察してみたい。
たしかにベルデニック氏は、学究肌と言う雰囲気が漂う。一方で、指揮官としてのハッタリ性には、確かに不満が残る。例えばトルシェ氏が試合前に選手を激励する表情は鬼気(嬉々?)せまるものがあったし、オフト氏が日韓戦前に韓国のメンバ表を破り捨てたパフォーマンスは有名な話。清水氏にしても、試合中の審判なりサッカーの神様?なりへの不平不満の振る舞いは、なかなか激しいもの(見ている方がからすれば愉しいもの)があったし。そのような監督の行動が、選手の闘志に火をつける事は間違いない。ベルデニック氏が失点する度に、TVに大映しになる度の苦悩の表情は重苦しく、ただでさえ調子の悪いチームが一速暗くなってしまいそうだ。
以前より、ベルデニック氏が采配が機能し始めるのには時間がかかる事を指摘してきた。その要因の1つに、この悪い意味での氏の真面目さがあるのではないかと言う気がする。氏のコンセプトがチームに十分に浸透し、存分に機能し始めるまでは、現状の重苦しさが続くのだろう。
一方で、氏の修正能力の高さは大したものだ。過去3試合、結果こそ出ていないが(泣)、着実に課題は修正されている。ただ問題は(おそらくベルデニック氏自身がJ2を甘く見ていたためだろうが)開幕の横浜FC戦の出来が酷すぎて、初期状態があまりに低いところからのスタートとなってしまった事だが。次節、J2首位を快走するフロンターレ戦で、そろそろ最悪の初期状態からの脱却を期待したい。
するとベルデニック氏を支える周辺スタッフに期待がかかる。ところが、副官の越後氏も、この手のハッタリ性があるタイプではない(余談:もし、選手越後がそのようなハッタリ性を強くもっていたならば、どんなに素晴らしい選手になっていただろうか、そして1980年代後半の日本代表チームの歴史は変わっていた事だろう)。さらにベルデニック氏の上司にあたるGMの田中氏も、どちらかと言うと沈思黙考型。どうにもうまくない。どうやら、真正面に問題に取り組み、チーム力が向上するのを待つしかないのかもしれない。
これはなかなか悩ましい問題だ。コーチに藤吉でも連れて来れればよいのだが。
