blog武藤文雄のサッカー講釈

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■ 宮本と明神

 U−22合宿に、オーバエージとして、宮本、明神が選考された。私が散々悪態をついてきた宮本と、大好きな明神と言うのも面白い。2人とも、知性を軸にしたプレイスタイル。オーバエージ選手候補として、この2人は適切と思う人は多いかもしれない。
 しかし、私はこの2人の選考を聞いて、とても不安な気持ちになった。それは宮本の守備振りに問題があるとか明神のポジションとかぶる選手が多いとかと言う技術的な問題ではない。A代表強化と五輪チームの強化に連携が取れていないのではないかと、不安になったのである。
 宮本はジーコ氏に選考されてはいるが、レギュラとしての扱いは受けていない。明神にいたっては、ジーコ氏の代表に選考された事もない。つまり、この2人は現時点(あくまでも現時点ですよ)ではジーコ構想の中核にはない。そのような選手が、オーバエージとして五輪チームに加わる事が理解できないのだ。オーバエージを加えた五輪代表チームは、A代表へ直結するチームであるべきだ。
 96年のアトランタ五輪、当時の五輪代表監督西野氏は、マンマークを基本とするドイツ風の3−5−2に拘泥した。一方A代表加茂氏は、フラットな4DFのゾーンディフェンス。全く異なるチーム作りを行っていた。この2人が評価するメンバにも相当ズレがあった(例えば、加茂氏は西野氏が代表候補にすらしなかった平野を代表に選考した)。さらに、加茂氏は五輪世代の選手の選考を許されなかった。当時前園は間違いなく日本最高の攻撃的MFだったが、五輪終了まで加茂氏は一部の試合を除いて前園をチームに加えられなかった。しかも、西野氏はオーバエージを選考しなかった。当時、全盛期だった井原、カズを合衆国に連れて行っていれば、五輪でよりよい成績を上げられたのみならず、フランスワールドカップへの強化にも直結していたはずだったのだが。
 一方で、韓日ワールドカップへの準備では、A代表も五輪代表もトルシェ氏に任せていた事もあり、双方の連携に問題がなかったのは、記憶に新しい。
 私はアトランタと同じことを懸念するのである。オーバエージ選手を五輪チームの合宿に早めに呼ぶのは、よいアイデアだと思う。しかし、そうだとしたら、ジーコ構想でA代表の中核として期待されている選手を選ぶべきではないか。山本氏が五輪チームに専念するため、A代表のスタッフを外れたと言うが、本当に連携は大丈夫なのだろうか。
 え、ドイツ予選は山本体制で戦う事になっているから問題ないって? 

投稿時間 2003年02月19日
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