レイソルが今シーズン初勝利。
このまま、低迷が継続し下位に低迷してくれれば、ベガルタとしては言う事なしだったのだが、物事そうは簡単に進まない。
大体、このチームは素材は素晴らしいのだ。昨シーズンは、チームがガタガタになりながら、「物量の豊富さ」でJ1残留を確保した。そう考えると、昨シーズン終盤の物量戦、今シーズン序盤の異様な若返りなど、アウレリオ氏が試行錯誤していたチーム作りがようやく整理されてきたと言う事かもしれない。今日のメンバを見るとほどよくベテランと若手がバランスよく配置されてきた。その中で、2人のベテランの奮戦振りが愉しかった。
もちろん薩川である。若かりし頃からJ屈指のハンマー系のマンマーカだったこの名波の同級生は、経験を積みいよいよJ屈指の守備屋として輝いてきている。前節のアントラーズ戦では、マンマーカにはあり得ない3DFのスイーパを怪しげに勤め上げ、ついに今日は若い永田と組んでラインディフェンスの指揮官を実演した。この日の絶品は、前半左サイドを松井に狙われ、スピードで完全に突破されかけた時のプロフェッショナルファウル。見え見えながらも愛嬌のある押さえ方で、イエローは食らってもレッドは出ない鮮やかな反則振りであった。ジーコさん、この親父はいかがですか(笑)。
そして、増田。前半、素晴らしいスピードドリブルで抜け出し、高速でかつ深い切り返しで、売出し中のサンガ角田の逆を完全に取り、左足でロブのシュートをポスト外側に当てた場面。この選手は97年終盤に大化けして、そのままA代表入り。北澤より技巧的で、森島より中盤の組み立てが巧みで、この2人と同等の質の高い運動量を持つ増田は、フランスでレギュラ確実ではないかとも言われた事がある。しかし、短いフランスへの準備期間でこの2人を抜く事ができず、代表への定着失敗。その後の大怪我で、チームを転々とする事になる。この日のプレイ振りは、この逸材が30歳を前に完全復活した事を示す。
と言う事で、明神には有無を言わさず代表に戻れるべくもっともっと充実したプレイを期待したい。そうじゃないと、去年せっかく坊主に買ってやった日本代表の明神シャツの行き場がないのだ。
